FUEとは? (What is FUE hair transplant?)
FUE(Follicular Unit Excision)とは、植毛手術の方法の一つで、ドナー部をメスで切除をせずに、個々の株をドナー部位から直接採取する方法です。当クリニックでは丸坊主にしてのFUE、ドナー部のみ刈り上げるFUE、髪を全く刈らずに施術するノンシェイブFUEを行っております。
Trivelleni FUE system
パラグアイのトリベリニ博士によって開発された最新鋭の電動パンチであるTrivelleni FUE systemを使用しています。正確で迅速な株の採取を可能としており、株の質を高く保つことができます。
この装置は、パンチの回転や振動等の多くのパラメーターを調整することができ、株を傷つけずに採取するための吸引装置も備えています。他の電動パンチとは異なり、足元のペダルを踏むことで作動させる必要はありません。頭皮に触れるとパンチが作動するようになっています。
パンチの形状はフレアで先端がラッパのように広がっており、採取時に誤って株を切断してしまうリスクを最小限にすることができます。パンチ先端の直径は0.8-0.95mmと細いので株採取によるドナー部の傷は非常に小さくなります。
電動パンチは医師のみが取り扱います。トルコのように無資格のスタッフが行うことはありません。
First out-First in
First out-First inと呼ばれる方法で施術しています。株が体外で保存される時間を極力短くする方法であり、先に採取された株から先に植えていきます。
採取された株が体外で保存される時間は株数にもよりますが、約2-5時間です。
正確に温度管理がされている特別に設計されたアルミ製の保管容器に、1本毛、2本毛、3本毛の株をそれぞれ3つのグループに分けて保存します。
株の保存溶液について
体液に近い細胞内特性を持ち、体外での細胞の寿命を延ばす、独自に調製した株保存溶液を使用します。この溶液には、フリーラジカルを消去する成分、pH緩衝作用、浸透圧保持、低温で細胞内状態のバランスを保つエネルギー基質やイオンが含まれています。当クリニックで使用している溶液は、強力な抗酸化物質である還元型グルタチオン、マンニトール、アデノシンを含んでいます。独自の最適化された処方により、移植片の冷却および再加温時に発生する温度誘導性の分子細胞ストレス反応を緩和します。それにより採取された株の生存期間を大幅に延長することができます。
温度管理について
特注のアルミ製ヒートシンクとアイスジェルを使用し、断熱フォームで覆われたステンレスボウルに入れることで採取された株の保存溶液の温度を4~8度程度に保ちます。
スリット作成と株の植え付けについて
スリットを作成しその中に株を植えこみますが、スリットの作成は医師のみが行います。植毛された毛髪の密度、角度、方向が適切になるように作成します。
株の植え付けは多くのクリニックでは医師が関わることは少ないですが、当クリニックでは医師が看護師アシスタントと共に植え付けを行います。植え付けにはペン型のインプランターを使用し、株の損傷を防ぎます。
ノンシェイブFUE
ドナー部を刈り上げる必要がありません。
植毛手術をしたことがバレません。
術前にある程度髪を伸ばしておくことが必要です。
通常のFUEと比較し手術時間が多少長くなります。
通常のFUEより費用がやや高くなります。